「投資を始めたいけれど、何からすればいいかわからない」
そんな話を聞いたとき、私が伝えている順番があります。まず口座を開く。少額で投資の仕組みに触れる。そして、無理なく続けるために家計を見直す。
私は今も投資について学んでいる途中です。だから、ここに書くのは誰にとっても正しい方法ではなく、私にとっての最適解です。
始める方法は、一つでなくていい
私が口座開設先として最初に伝えるのは、楽天証券かSBI証券です。自分で画面を見ながら手続きを進められるなら、ネット証券は始め方の候補になります。
でも、ネットでの口座開設に敷居の高さを感じる人もいます。そこで何か月も止まってしまうくらいなら、窓口で相談して始めてもいいと私は思っています。店頭で投資信託の手続きをする方法もあります。
私にとって大切なのは、「必ずネット証券を使うこと」ではありません。自分で納得できる入口を選び、最初の一歩を踏み出すことです。
ただし、窓口に行くことと、勧められた商品をその場で買うことは別です。手数料も確認したいですが、それ以上に、必要ない商品をよくわからないまま買わないようにしてくださいね。
何に投資するのか。値下がりしたらどうなるのか。どんな費用がかかるのか。なぜ自分に勧められたのか。わからなければ質問し、答えを持ち帰って考えてもいい。早く始めたい気持ちと、急いで契約しないことは両立できます。
100円でも、仕組みに触れてみる
私が初心者の方に投資信託の候補として伝えるのは、
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」か
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
前者は米国の株式、後者は日本を含む世界の株式を投資対象にしています。似た名前の商品としてではなく、投資する範囲の違いを知ってから選んでほしいと思います。
楽天証券では、この二つをどちらも100円から購入・積立できます。SBI証券でも、両商品ともに100円からの積立が案内されています。窓口を利用する場合は、同じ商品を扱っているか、購入条件はどうかを別に確認する必要があります。
「まずは100円でも」と私が伝えるのは、100円で大きく増やせるからではありません。自分で商品を確認し、積立を設定して、お金がどう動くのかを知る。その経験を、小さな金額から始められるからです。
私は、一日でも早く始めることを大切にしています。ただ、それは生活費を削って急いで買うという意味ではありません。使う予定のないお金があるなら、完璧にわかる日を待ち続けるより、小さく始めながら学ぶ方法もある、ということです。
続けるために固定費を見直す
少額で始めた後は、どうすれば無理なく続けられるかを考えます。そこで私がまず見直したいのは、毎月支払う固定費です。
携帯料金は、今の使い方にプランが合っているでしょうか。使っていないサブスクリプションはないでしょうか。保険は、何に備えるための保障かを説明できるでしょうか。
私は通信料金を見直して、日本通信SIMを使っています。ドコモ回線らしく圏外になることはほとんどありませんがお祭りなど集中したときは繋がりにくくなります。
合理的みんなのプラン:20GB 月1,390円
「月70分無料通話」または「5分かけ放題」のどちらかを選択
Amazonで日本通信スターターパック(2400円くらい)を取り寄せ、記載されたQRコードから申し込みに進みます。ただし、QRコードを読めばそれだけで使えるわけではありません。申し込みや本人確認、SIMの設定、乗り換え時の回線切り替えなどが必要です。スターターパックにSIMカード自体は入っていません。eSIMであれば数時間で使えるみたいですが機種変更時に差し替えるだけにしたいので数日後に届く物理SIMにしました。
最初は、調べたり手続きをしたりするのが面倒です。それでも、一度見直したことが、その後の毎月の支出に影響します。固定費は、始めるときの手間と、その後の効果を分けて考えたいところです。
乗り換えた後の請求も見る
私の場合、携帯会社を乗り換え、以前の回線契約は終了しました。ところが、スマホ本体のあんしん保証パックなど、回線を乗り換えた後も毎月2700円くらい支払いが残る契約があり、その後も2年くらいお金を払い続けていたのです。
回線を乗り換えたから、関連する支払いも全部終わった。私はそう思い込まないほうがいいと、この経験から感じました。MNPでは元の携帯会社との回線契約は解約になりますが、乗り換え後も以前の請求明細を確認することが大切です。
サブスクも、使っていないなら見直す。保険は金額だけでなく、必要な保障かどうかを考える。そうした積み重ねで月1万円を投資に回せる人もいるかもしれませんが、誰でも必ずその額をつくれるわけではありません。
浮いたお金をすべて投資する必要もないと思います。暮らしに必要なお金を確保したうえで、続けられる金額を決めることが先です。
相場は読めないから、私は待たない
私自身は、投資に回すと決めたお金を、暴落時の買い増し用として現金で待機させていません。投資用のお金は投資する、フルインベストに近いスタイルです。
その理由の一つは、私には相場が読めないからです。「大きく下がったら買おう」と待っていても、いつ下がるかわかりません。下がったときに本当に買えるかも、わかりません。投資のタイミングを見極める難しさは、金融庁も説明しています。
私は、下落に備えて投資用の現金を残すことより、待っている間に相場が上がり、投資する機会を逃すことを気にしています。これまでの相場を見て、下落後の回復が早いと感じてきたことも、私の考えに影響しています。
もちろん、次の下落も早く回復するとは限りません。投資した直後に大きく下がることもあります。待機資金がなければ、下がったときに買い増すことも難しくなります。私の方法が必ず有利だとは思っていません。
また、私のいうフルインベストは、生活費まで投資するという意味ではありません。暮らしに必要なお金は確保し、必要になれば保有しているものを必要な額だけ取り崩しています。ただし、価格が下がったときに取り崩せば、不利な価格で売る可能性もあります。
これは私が選んでいる投資資金の持ち方で、初心者の方に同じ方法を勧めるものではありません。
早く、でも自分で選んで始める
私が伝えたいのは、ネット証券でなければだめ、ということではありません。窓口を使うなら、自分に必要な商品かを確かめて選ぶ。少額で始められるなら、まず仕組みに触れてみる。そして、固定費を見直して、続けられる金額を考える。
「早く始める」は、「わからないまま買う」ではありません。
私にとっての最適解は、暮らしのお金を守りながら、小さくても自分で選んだ一歩を踏み出すことです。始めた後も家計や気持ちに合わせて、続け方を考えていきたいと思います。
5. 注意書き
この記事は筆者個人の経験と考えをまとめたもので、特定の証券会社や商品の購入を一律に勧めるものではありません。投資には元本割れの可能性があります。生活に必要なお金を確保したうえで、投資するかどうかや金額はご自身の状況に応じて判断してください。


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